リチウム電池外装缶 洗浄能力評価報告書
リチウム電池外装缶 洗浄能力評価報告書 【画像測定法】
評価目的
接触角測定法による評価に対し、デジタルマイクロスコープでの評価が一致するか否かの確認。
又、検証を可能とした際の画像基準の実証を含む。
評価方法
① 試験片40×30×5(接触角測定で使われたもの)の内側へ油性の黒マジツクで塗り、合わせて洗浄、洗浄方法A、B、Cとした。
② 洗浄方法A、B、Cは下記のとおり。
方法 | 工程1 | 工程2 | 工程3 | 工程4 |
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A | 「イレイザ」で超音波洗浄60秒 | 「イレイザ」で超音波&電解(80V、10mA) 洗浄60秒 | 「イレイザ」用リンス剤で超音波洗浄60秒 | 「イレイザ」用リンス剤で超音波洗浄60秒 |
B | IPAで、超音波洗浄60秒 | IPAで、超音波洗浄60秒 | IPAで、超音波洗浄60秒 | IPAで、超音波洗浄60秒 |
C | 「イレイザ」で超音波洗浄60秒 | 「イレイザ」で超音波洗浄60秒 | 「イレイザ」用リンス剤で超音波洗浄60秒 | 「イレイザ」用リンス剤で超音波洗浄60秒 |
③ 接触角測定方法:キーエンス・デジタルマイクロスコープVHX1000による撮影。
測定結果
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以上のことから下記が確かめられた。
方法A | 明らかに方法Cよりよく洗浄されており、油分は確認されていない。 |
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方法B | よく見ると、わずかにライン状に油脂が見える |
方法C | よく洗浄されていて、油分は確認されていない。 |
総評
画像処理の評価と接触角の評価が、完全に一致した。又、画像処理の方が油脂残存が確認された。
以上の事より接触角測定法は、JISの測定方法として必須になるが、画像処理は、それをもって加えればよりよい評価方法となる事がわかった。
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