【10分でわかるプラスチック洗浄と表面改質レポート】
~参考付録~
Reference appendix
参考にしてください
- 水をスプレーした際の静電気はマイナスです。
- まず治具類は、金属類が望ましい。導電性のプラスチックは
が適正と思われる。
- 除電器はあてる部分によく気を配る必要性がある。
- 水が乾く時、帯電が生じる。ある意味水拭きは要注意です。
- 表面が帯電していると仮に表面を除電していても、表面が新たに帯電してしまう。
(どちらが表か裏かは、ワークで決めるのではなく、帯電しているところはどこかがポイント) - 除電は、場合によっては、表・裏の両面を同時に(+-)イオナイザーする必要があります。
- 除電器は、故障以外でも、定期的にメンテナンスを行う必要性があります。特にファラゲージでワークを定期的に計測する事が必須です。
- 著者もイオナイザーは深く信用していない。X線またはX線利用のイオナイザーをお勧めする。
- これらに対する詳しい事については、村田雄司先生の本をお勧めします。
大切なアドバイスです
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- ABSは非結晶性の為、有機溶剤に侵されるが、酸、アルカリ、油類には耐性があり薬品が共存する環境下では、ソルベントクラックに注意を要します。又、中に含まれるブタジエンは紫外線劣化を起こしたり、熱劣化も十分に考えられるので、乾燥についてもこれを検討される事を希望します。
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- PAは、6.又は66クラスが大半と思われます。吸水性が高い事が弱点とも思われます。(ポリオレフィンとのアロイは低い)又、結晶性で高温(60℃以上)にも弱いので、ガラスグレードが最近多くなっているのはその為です。
耐有機溶剤性はよいが、無機酸、蟻酸に侵されます。又、苛性ソーダなどでは、ソルベントクラックを起こす事が知られています。尚、紫外線に弱い為、改質されたものをお勧めします。
- PAは、6.又は66クラスが大半と思われます。吸水性が高い事が弱点とも思われます。(ポリオレフィンとのアロイは低い)又、結晶性で高温(60℃以上)にも弱いので、ガラスグレードが最近多くなっているのはその為です。
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- PCは非結晶性で、有機溶剤に膨涸又は、溶解しますので、ソルベントクラックには十分気をつけなければなりません。PC・ABSは、その対策の為につくられたものであります。又高温、高湿にも弱い。さらに紫外線にも弱く、変色(イエロー)やヘアクラックを引き起こします。
- 窒化膜などで効果を上げている低吸水性フィルムを成形ポリマーに生かしたり、高分子型帯電防止剤の普及に期待を寄せている。
このような事もありました
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- パチンコ・パチスロの成形+メッキを行っているA社は、エアー機器による自動供給機を外し、手送りにかえた結果、大幅に不良が減った。原因はエアー機器によるミストだとわかりロボット化への対応に急いだ。
- 不良品の中にハンドリングのパットのあとがあり苦しんでいたB社は、パットの材質をかえてみた。しかし、一向に減らない為手作業に変更し大幅に解決した。
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- 除電ブロアを信じていたが、おもわしくなかったP社は、位置をかえるなど、試行錯誤の結果不良が減った。
- 色ものの(ブルー)成形品に塗装を行っているD社は、不良率が下がらず悩んでいた。塗料の管理と条件(粘度、溶解率)をかえて、みごと不良率を下げた。
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