【10分でわかるプラスチック洗浄と表面改質レポート】
~追記・技術編3~
Addilional・Technogy
HFCは洗浄に使えるか?
使えない事はないが、あまりに洗浄能力(KB値で15)がなく、沸点が低く(40~55℃)液損が厳しく高価である事から、あまりお勧めできない。私もやむなく添付剤として使っているが、最大の欠点は気化熱による結露の発生が早く、大きさも小さい。その為に早く帯電し、コンタミも小さいものが付く傾向にある。一般的に沸点が低いものの共通点である。
エタノールはなぜ安全なのか!
一般的なエタノールは酸化プロセスでアセトアルデヒトになり、やがて酢酸となる。ただし、植物由来のエタノールが最も望ましい。
ウォーム処理の重大性は!
まず、一般アルコールで汚れを落とすが、超音波やブラシによって、その洗浄は異なる。詳しくは問い合わせを頂く他ない。次に速やかに加湿(55℃~75℃)を行ないワークの体温を上げる。この事により脱水、脱ガス効果を上げ且つ帯電をなくする。これをウォーム処理と言う。言うまでもなく、後工程(メッキ、塗装、組立)には必須となる。しかし、きちんとした洗浄あってのウォーム処理である事を忘れてはならない。
著者から
以上の事から単に洗えば良いという事にならない。汚れを知り、環境を把握し、材料の構成や特性を学びながら、その上にノウハウを積み重ねて頂きたい。そして現実に添った評価を行なってほしい。又、これらの技術は、日本人が最も得意とする基幹技術であるが、残念ながら、昨今、海外からの問い合わせがあり、それに答えるべく対応を考えている。学びに国境や民族は関係ないと思っているからである。
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